ラズベリーオイルは日焼け止めになる?

美容

夏が近づくと気になる「紫外線対策」。最近では、自然派志向の高まりからラズベリーオイルを日焼け止めとして活用する人が増えています。でも、ちょっと待って。その使い方、本当に安全ですか?

今回は、ラズベリーオイルを日焼け止め代わりに使うメリットとデメリットを、しっかり解説していきます。


ラズベリーオイルとは?

ラズベリーオイルとは、ラズベリー(フランボワーズ)の種子から抽出される植物性オイルのこと。ビタミンEやポリフェノール、必須脂肪酸が豊富に含まれており、スキンケアアイテムとして人気があります。

特に注目されているのが、紫外線(UV)に対する保護作用。一部の研究では、SPF28〜50程度の効果があるとされ、ナチュラルな日焼け止め代用品として語られることが多いのです。


メリット:ラズベリーオイルを日焼け止めとして使う理由

1. 肌にやさしい

合成香料や防腐剤を含まないため、敏感肌や赤ちゃんにも使いやすい成分です。

2. 保湿力が高い

乾燥を防ぎ、肌をやわらかく保つ効果があります。日焼け止めを塗るとカサつく人には◎。

3. 抗酸化作用がある

ビタミンEやポリフェノールの働きで、紫外線による酸化ストレスを軽減し、肌の老化防止にもつながります。

4. 環境にやさしい

化学的なUVフィルターを使用しないため、サンゴ礁や海洋生物へのダメージが少ないと言われています。


デメリット:過信は禁物!危険な落とし穴

1. 本格的な日焼け止めの代わりにはならない

SPFやPAの数値が正確に規定されていないため、長時間の屋外活動には不向きです。研究データにはばらつきがあり、確実なUVカット効果があるとは言い切れません。

2. 汗や水に弱い

ウォータープルーフではないため、汗や海水で簡単に流れてしまいます。アウトドアや海辺での使用には不安が残ります。

3. 酸化しやすい

植物オイルは空気や光で酸化しやすく、劣化すると肌に刺激を与えることも。冷暗所での保管が必須です。

4. 使用感が重たいことも

人によってはべたつきが気になることがあります。顔全体に使うには量の調整が必要です。


結論:どう使うのが正解?

ラズベリーオイルは、あくまで補助的なUVケアとして取り入れるのがベスト。日常的な買い物や短時間の外出なら、軽い紫外線対策として使ってもOK。ただし、レジャーや長時間の屋外活動では、医薬部外品のしっかりした日焼け止めとの併用が安心です。


おすすめの使い方

  • 朝のスキンケアで、日焼け止め前の保湿オイルとして活用
  • 冬や春先など、紫外線が弱めの季節の軽い対策に
  • 化学的な日焼け止めに敏感な肌の人の補助アイテムとして

最後に

「自然=安全」とは限りません。肌と紫外線の関係は非常にデリケート。ラズベリーオイルの魅力はたしかに大きいですが、その限界と正しい使い方を知ったうえで、賢くスキンケアに取り入れていきましょう。

敷島 奈穂

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不器用で面倒くさがりの40代前半の女性です。 バタバタの生活を、少しでも豊かで 楽しく暮らしたい。そんな思いで試行錯誤しています。

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